韓国ドラマで学ぶ朝鮮王朝の歴代王一覧!在位順年表と名作時代劇でわかる系図・王様比較ガイド

韓国時代劇を見ていて、「この王様は歴史上何代目の王様?」「前のドラマに出てきた王様とどんな血縁関係があるの?」「同じ王様なのに作品によって性格や描かれ方が全然違うのはなぜ?」と疑問に思ったことはありませんか?

約500年(1392年〜1910年)にわたって朝鮮半島を治めた朝鮮王朝(李氏朝鮮)には、 **初代・太祖(李成桂)から第27代・純宗まで、計27人の国王** が存在しました。韓国時代劇の多くはこの実在の国王たちの治世や宮廷闘争、王族の愛憎劇をモチーフに制作されています。

歴代国王の治世順や血縁関係(系図)、各大河ドラマがどの王様の時代を描いているかを把握しておくと、韓国時代劇の面白さと人間ドラマの深みは何倍にも膨らみます。

この記事でわかること
  • 【全27代早見年表】:初代・太祖から第27代・純宗までの在位期間・主な史実・登場する名作ドラマ一覧
  • 【時代別・王様と名作解説】:建国期、戦乱期、名君・復興期の主要国王の生涯と必見ドラマ
  • 【名作キャラクター対比コラム】:粛宗・英祖・正祖など同一人物が作品ごとにどう描き分けられているかの徹底比較
  • 【初心者おすすめ三代記ルート】:『トンイ』→『ヘチ』→『赤い袖先』の感動倍増イッキ見ルート

なお、韓国時代劇全体の歴史の流れや王朝別の初心者向けおすすめ視聴順については、当サイトの総合ガイド **[『韓国ドラマ時代劇のおすすめ見る順番』](https://hajimete-kandora.com/kdrama-jidaigeki-timeline/)** で詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。

## 【一目でわかる】朝鮮王朝 歴代国王(初代〜27代)× 韓国ドラマ早見年表

まずは、朝鮮王朝全27代の国王の在位順、在位年、代表的な史実・トピック、そして各王が登場する代表的な韓国ドラマを一覧できる早見対照年表をご紹介します。

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国王名(諡号/読み) 在位期間 主な史実・治世のトピック 登場する代表的な韓国ドラマ 主な配信サービス
1 太祖(テジョ)
李成桂(イ・ソンゲ)
1392〜1398年 高麗を倒し朝鮮王朝を開国。漢陽(現在のソウル)へ遷都。 『六龍が飛ぶ』
『大風水』
『私の国』
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2 定宗(チョンジョン)
李芳果(イ・バングァ)
1398〜1400年 第1次王子の乱を経て即位。在位2年で弟の芳遠に譲位。 『六龍が飛ぶ』
『太宗イ・バンウォン』
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3 太宗(テジョン)
李芳遠(イ・バンウォン)
1400〜1418年 王権強化のため功臣や外戚を徹底粛清。国家体制の基礎を確立。 『六龍が飛ぶ』
『私の国』
『太宗イ・バンウォン』
『大王世宗』
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4 世宗(セジョン)
世宗大王(イ・ド)
1418〜1450年 ハングル(訓民正音)創製、集賢殿の設置、科学技術振興。朝鮮随一の聖君。 『大王世宗』
『根の深い木』
『ポンダンポンダン 王様の恋』
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5 文宗(ムンジョン)
李珦(イ・ヒャン)
1450〜1452年 世宗の長男。病弱のため在位わずか2年で崩御。 『王女の男』
『大王世宗』
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6 端宗(タンジョン)
李弘暐(イ・ホンウィ)
1452〜1455年 幼少で即位するも、叔父の首陽大君(世祖)に王位を簒奪され流刑・賜薬により悲劇の死を遂げる。 『王女の男』
『王と私』
『インス大妃』
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7 世祖(セジョ)
首陽大君(スヤンデグン)
1455〜1468年 クーデター「癸酉靖難」で甥から王位を奪取。強力な中央集権化を推進。 『王女の男』
『不滅の恋人』
『王と私』
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8 睿宗(イェジョン)
李晄(イ・ファン)
1468〜1469年 世祖の次男。わずか1年2ヶ月の在位で急死。 『王と私』
『インス大妃』
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9 成宗(ソンジョン)
李娎(イ・ヒョル)
1469〜1494年 基本法典『経国大典』を完成させ儒教統治を確立。廃妃尹氏(燕山君の生母)を処刑。 『王と私』
『インス大妃』
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10 燕山君(ヨンサングン)
李㦕(イ・ユン)
1494〜1506年 母の死の真相を知り二度の士禍(大粛清)を敢行した朝鮮最悪の暴君。クーデターで廃位。 『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』
『七日の王妃』
『王と私』
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11 中宗(チュンジョン)
李懌(イ・ヨク)
1506〜1544年 中宗反正により擁立。趙光祖の改革と士禍、宮廷女性の台頭。 『宮廷女官チャングムの誓い』
『七日の王妃』
『師任堂、色の日記』
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12 仁宗(インジョン)
李峼(イ・ホ)
1544〜1545年 孝行で知られたが、在位わずか8ヶ月で急死(毒殺説あり)。 『天命』
『女人天下』
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13 明宗(ミョンジョン)
李峘(イ・ファン)
1545〜1567年 幼少で即位し母の文定王后が摂政。外戚尹氏による専横政治が横行。 『オクニョ 運命の女』
『魔女宝鑑』
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14 宣祖(ソンジョ)
李昖(イ・ヨン)
1567〜1608年 文禄・慶長の役(壬辰倭乱)が発生。都を捨て逃亡し、李舜臣や光海君を冷遇。 『王の顔』
『華政(ファジョン)』
『軍師リュ・ソンリョン』
『ホジュン〜伝説の心医〜』
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15 光海君(クァンヘグン)
李琿(イ・ホン)
1608〜1623年 戦後復興と明・清の間で巧みな中立外交を展開。西人派の仁祖反正で廃位。 『王になった男』
『華政(ファジョン)』
『王の顔』
『ノクドゥ伝』
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16 仁祖(インジョ)
李倧(イ・ジョン)
1623〜1649年 反正で即位。親明排清政策を採り丙子胡乱を招く。三田渡の屈辱で清に降伏。 『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』
『三銃士』
『華政(ファジョン)』
『イルジメ〜一枝梅』
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17 孝宗(ヒョジョン)
李淏(イ・ホ)
1649〜1659年 清に人質として送られた過去を持つ(鳳林大君)。即位後は北伐論(清討伐)を推進。 『馬医』
『三銃士』
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18 顕宗(ヒョンジョン)
李棩(イ・ヨン)
1659〜1674年 服喪期間を巡る「礼訟論争」で西人と南人の党争が激化。 『馬医』
『チャン・オクチョン』
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19 粛宗(スクチョン)
李焞(イ・スン)
1674〜1720年 政権を入れ替える換局(ファングク)で王権を確立。仁顕王妃、張禧嬪、淑嬪崔氏の宮廷劇。 『トンイ』
『テバク〜運命の瞬間〜』
『チャン・オクチョン』
『イニョン王妃の男』
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20 景宗(キョンジョン)
李昀(イ・ユン)
1720〜1724年 張禧嬪の実子。病弱で在位4年で崩御。少論派に支持された。 『テバク〜運命の瞬間〜』
『ヘチ 王座への道』
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21 英祖(ヨンジョ)
李昑(イ・グム)
1724〜1776年 淑嬪崔氏(トンイ)の息子。蕩平策で党争を抑え52年間在位。実子の思悼世子を米櫃で処刑。 『ヘチ 王座への道』
『トンイ』
『秘密の扉』
『王の運命-歴史を変えた八日間-』
『赤い袖先』
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22 正祖(チョンジョ)
李祘(イ・サン)
1776〜1800年 思悼世子の遺志を継いだ名君。奎章閣設置、水原華城築城、商工業振興など文芸復興を達成。 『イ・サン』
『赤い袖先』
『風の絵師』
『トキメキ☆成均館スキャンダル』
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23 純祖(スンジョ)
李玜(イ・ファン)
1800〜1834年 正祖の次男。安東金氏による勢道政治が始まり王権が弱体化。息子は悲運の孝明世子。 『雲が描いた月明り』 U-NEXT
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24 憲宗(ホンジョン)
李烉(イ・ファン)
1834〜1849年 孝明世子の息子。8歳で即位するも22歳で早世。勢道政治の弊害が進行。 『風と雲と雨』 U-NEXT
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25 哲宗(チョルジョン)
李元範(イ・ウォンボム)
1849〜1863年 江華島で農業をしていた王族が突然連行されて即位(江華坊ちゃん)。外戚の傀儡となる。 『哲仁王后〜俺がクイーン!?〜』
『風と雲と雨』
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26 高宗(コジョン)
李㷩(イ・ヒョン)
1863〜1907年 父・興宣大院君と妃・明成皇后の対立。近代化と列強の進出に抗い「大韓帝国」皇帝へ即位。 『ミスター・サンシャイン』
『緑豆の花』
『明成皇后』
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27 純宗(スンジョン)
李拓(イ・チョク)
1907〜1910年 朝鮮王朝および大韓帝国最後の皇帝。1910年の韓国併合により王朝の幕を閉じる。 『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』 U-NEXT
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## 【建国期〜黄金期】第1代・太祖〜第9代・成宗の王様とおすすめ時代劇

朝鮮王朝の幕開けから統治体制が完成するまでの前期は、血で血を洗うクーデターや王権強化、そしてハングル創製など歴史を揺るがす大事件が連続するドラマの宝庫です。

### 初代・太祖(イ・ソンゲ)&第3代・太宗(イ・バンウォン)『六龍が飛ぶ』『私の国』

高麗末期の武将であった **初代・太祖(李成桂 / イ・ソンゲ)** は、威化島回軍(クーデター)によって実権を握り、1392年に新たな王朝「朝鮮」を打ち立てました。

しかし建国直後、後継者選びを巡って凄惨な骨肉の争い「王子の乱」が勃発します。父の建国に最も貢献しながら世子から外された五男・李芳遠(イ・バンウォン)が異母弟たちを殺害し、やがて自ら **第3代・太宗(テジョン)** として即位しました。

太宗は、私兵の廃止や官僚組織の整備を進め、後の聖君・世宗大王が活躍できる盤石の国家基盤を作り上げた鉄の君主です。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『六龍が飛ぶ』(全50話 / U-NEXT・Lemino・DMM TV等)
    李芳遠(ユ・アイン)を中心に、理想の国を目指した6人の英雄の葛藤を描く超大型エンタメ時代劇。圧倒的な殺陣と重厚な人間ドラマは圧巻です。
  • 『私の国』(全16話 / U-NEXT・Netflix等)
    高麗末期から李芳遠(チャン・ヒョク)の乱に至る動乱を、下層階級出身の親友2人の切ない友情と宿命の対決を通して描く傑作です。

### 第4代・世宗(セジョン大王)『大王世宗』『根の深い木』

太宗の三男として王位を継いだのが、韓国紙幣(1万ウォン札)の肖像画でも知られる **第4代・世宗(セジョン大王)** です。

世宗は学問研究機関「集賢殿(チピョンジョン)」を設置し、優秀な学者たちを登用しました。中国の漢字が難しく意思疎通ができなかった庶民のために、朝鮮固有の文字 **「訓民正音(ハングル)」** を創製したほか、測雨器や天球儀などの科学技術を発展させた朝鮮史上最高の聖君と称えられています。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『根の深い木 -世宗大王の誓い-』(全24話 / U-NEXT・Lemino等)
    ハン・ソッキュ演じる人間味あふれる世宗が、ハングル創製を阻止しようとする秘密組織と頭脳戦を繰り広げる傑作ミステリー時代劇。
  • 『ポンダンポンダン 王様の恋』(全2話 / U-NEXT・Hulu等)
    現代の女子高生が雨の日に朝鮮時代へタイムスリップし、若き日の世宗(ユン・ドゥジュン)と数学や科学を通して心を通わせる軽快なショートラブコメ。

### 第7代・世祖(スヤン大君)『王女の男』『不滅の恋人』

世宗の死後、長男の文宗がわずか2年で病死すると、12歳の孫・端宗が即位します。これに対し、強烈な野心を抱いていた世宗の次男・首陽大君(スヤンデグン)が軍事クーデター「癸酉靖難(ケユジョンナン)」を起こし、側近重臣たちを虐殺して王位を奪い **第7代・世祖(セジョ)** となりました。

幼い端宗を山奥へ流刑にし賜薬で葬った冷酷な王としての側面と、国防強化や法典整備を強力に推し進めた有能な君主としての両面を持つ複雑な人物です。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『王女の男』(全24話 / U-NEXT・Lemino等)
    首陽大君の娘セリョンと、首陽大君に無残に暗殺された忠臣キム・ジョンソの息子スンユの悲恋を描いた「朝鮮版ロミオとジュリエット」。パク・シフとムン・チェウォンの熱演が涙を誘います。
  • 『不滅の恋人』(全20話 / U-NEXT・Lemino・DMM TV等)
    首陽大君と弟・安平大君の骨肉の対立をモデルに、1人の女性を巡る2人の王子の激しい争いと純愛を描いたロマンス史劇。

## 【士禍・党争・戦乱期】第10代・燕山君〜第19代・粛宗の王様とおすすめ時代劇

朝鮮王朝の中期は、官僚同士の血みどろの権力闘争(士禍・党争)が激化し、さらに日本や清からの侵略戦争によって国土が荒廃した激動の時代です。

### 第10代・燕山君(ヨンサングン)&第11代・中宗『逆賊』『チャングムの誓い』『七日の王妃』

**第10代・燕山君(ヨンサングン)** は、生母である廃妃尹氏が毒殺された真相を知ったことを機に狂気に陥り、母の死に関与した官僚や王族を次々と虐殺(甲子士禍)。全国から美女を集めて酒池肉林に溺れ、朝鮮王朝史上最悪の暴君となりました。

家臣団のクーデター「中宗反正」により燕山君は廃位され、異母弟の **第11代・中宗(チュンジョン)** が擁立されます。しかし中宗は功臣たちの顔色を伺う操り人形の王として苦悩し続けました。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』(全30話 / U-NEXT・Lemino等)
    燕山君(キム・ジソク)の狂気の暴政に、怪力を持つ伝説の義賊ホン・ギルドン(ユン・ギュンサン)と民衆が立ち向かう痛快大河ドラマ。
  • 『宮廷女官チャングムの誓い』(全54話 / U-NEXT・Lemino・DMM TV等)
    中宗の治世、母の遺志を継いで宮廷料理人となり、やがて王の主治医に上り詰めた女性チャングムのサクセスストーリー。韓国時代劇ブームの原点です。
  • 『七日の王妃』(全20話 / U-NEXT・Lemino等)
    中宗(ヨン・ウジン)と燕山君(イ・ドンゴン)の兄弟の確執、そしてわずか7日間で廃妃となった悲運の王妃チェギョン(パク・ミニョン)の切ない愛を描く宮廷ロマンス。

### 第14代・宣祖&第15代・光海君『王の顔』『華政』『王になった男』

1592年、豊臣秀吉による朝鮮侵略(文禄・慶長の役 / 壬辰倭乱)が勃発。 **第14代・宣祖(ソンジョ)** は都・漢陽を捨てて北へ逃亡し、民衆の信望を完全に失いました。

父王に代わって前線に立ち、義兵を鼓舞して国を救ったのが次男の **第15代・光海君(クァンヘグン)** でした。即位後は明と後金(後の清)の間でバランスをとる「中立実利外交」を展開し戦後復興に尽力しましたが、兄や弟を死に追いやった親族粛清を口実に「仁祖反正」で廃位されました。

近年では「先見の明を持った悲運の改革君主」として再評価が進み、数多くの名作ドラマの主人公となっています。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『王になった男』(全16話 / U-NEXT・Netflix・Lemino等)
    暗殺を恐れる光海君の影武者となった道化師ハソン(ヨ・ジングの一人二役)が、真の王として目覚めていく緊迫の宮廷サスペンス&ロマンス。
  • 『華政(ファジョン)』(全65話 / U-NEXT・Lemino等)
    光海君(チャ・スンウォン)と、身分を隠して生き抜いた異母妹・貞明公主(イ・ヨニ)の過酷な運命と権力闘争を描く大型大河。
  • 『ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜』(全16話 / U-NEXT・Lemino等)
    出生の秘密を追って女人村に女装潜入した青年ノクドゥ(チャン・ドンユン)と、光海君の因縁を描く爽快ラブコメディ。

### 第16代・仁祖(インジョ)『三銃士』『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』

クーデターで光海君を追放して即位した **第16代・仁祖(インジョ)** は、大国・清を敵視する極端な親明政策をとった結果、1636年に清の侵攻を受けました(丙子胡乱)。

南漢山城に包囲された仁祖は極寒の中で食料が尽き、清の皇帝ホンタイジに対して三跪九叩頭の礼(額を地面に打ち付けて謝罪する礼)を行うという、朝鮮史上最大の屈辱「三田渡の盟約」を結びました。人質として清で先進文化を学んで帰国した長男・昭顕世子(ソヒョンセジャ)を疑心暗鬼から虐殺するなど、ドラマでは愚鈍・猜疑心の塊として描かれることが多い王です。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』(全21話 / U-NEXT・Lemino等)
    丙子胡乱の戦禍に引き裂かれながらも、命がけで愛し合うジャンヒョン(ナムグン・ミン)とギルチェ(アン・ウンジン)の切ない愛を描き、主要賞を総なめにした最高傑作。
  • 『三銃士』(全12話 / U-NEXT・Lemino等)
    フランスの古典『三銃士』を朝鮮王朝に置き換え、昭顕世子(イ・ジヌク)と彼を護衛する武官たちの活躍を描く痛快アクション活劇。

### 第19代・粛宗(スクチョン)『トンイ』『テバク』『チャン・オクチョン』

韓国時代劇ファンなら誰もが知る名君にして、宮廷女性劇の中心人物が **第19代・粛宗(スクチョン)** です。

わずか14歳で即位しながらも、西人派と南人派の激しい党派争いを巧みに操り、政権をガラリと入れ替える「換局(ファングク)」を繰り返して絶対的な王権を確立しました。

正妃である仁顕(イニョン)王妃の廃位と復位、妖婦として名高い側室・張禧嬪(チャン・ヒビン)への賜薬、そして最下層の賤民出身から側室となり後の英祖を産んだ淑嬪崔氏(トンイ)との愛憎劇は、韓国時代劇で最もリメイクされている鉄板のテーマです。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『トンイ』(全60話 / U-NEXT・Lemino・DMM TV等)
    ハン・ヒョジュ主演、チ・ジニが茶目っ気あふれる粛宗を演じた国民的メガヒット作。トンイの聡明さと愛、息子クム(英祖)への教育愛が胸を打ちます。
  • 『チャン・オクチョン』(全24話 / U-NEXT・Lemino等)
    張禧嬪(キム・テヒ)を稀代の悪女ではなく純粋なファッションデザイナー・1人の女性として描き、ユ・アイン演じる冷徹で情熱的な粛宗との愛に焦点を当てた異色作。
  • 『テバク〜運命の瞬間〜』(全24話 / U-NEXT・Lemino等)
    粛宗(チェ・ミンス)の捨て子という架空設定のペク・テギル(チャン・グンソク)と、後の英祖である延礽君(ヨ・ジング)の王座を賭けた頭脳戦。

## 【復興・名君期〜近代の終焉】第21代・英祖〜第27代・純宗の王様とおすすめ時代劇

18世紀、朝鮮王朝は英祖と正祖という二大名君の登場によって「ルネサンス(文芸復興期)」を迎えます。しかしその栄華の裏には、実の息子を餓死させた王宮最大の悲劇が横たわっていました。

### 第21代・英祖(ヨンジョ)&思悼世子『ヘチ』『秘密の扉』『王の運命』

淑嬪崔氏(トンイ)の息子である **第21代・英祖(ヨンジョ)** は、母が身分の低い賤民であったことから「母の出自」と「兄・景宗の毒殺疑惑」という劣等感と疑惑に生涯苛まれました。

しかし政治手腕は極めて優秀で、各党派から公平に人材を登用する **「蕩平策(タンピョンチェク)」** を導入して党争を鎮静化させ、民の税負担を軽減する均役法の制定など、歴代最長の52年間にわたり善政を敷きました。

その一方で、厳格すぎる教育とプレッシャーにより実の息子・思悼世子(サドセジャ)との関係が破綻。精神を病み凶行に走った息子を米櫃(コメびつ)に閉じ込めて餓死させるという、朝鮮王朝最大の悲劇 **「壬午禍変(米櫃事件)」** を引き起こしました。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『ヘチ 王座への道』(全24話 / U-NEXT・Lemino・DMM TV等)
    チョン・イル主演。不遇の王子・延礽君(ヨニングン / 若き日の英祖)が、司憲府の熱血仲間たちと共に身分の壁を打ち破り王座へ上り詰める爽快な青春大河活劇。
  • 『秘密の扉』(全24話 / U-NEXT・Lemino等)
    ハン・ソッキュ演じる冷徹な英祖と、イ・ジェフン演じる理想主義の思悼世子の政治理念の激突と心のすれ違いを描く心理サスペンス。
  • 映画『王の運命-歴史を変えた八日間-』(U-NEXT・Lemino等)
    ソン・ガンホ(英祖)×ユ・アイン(思悼世子)が共演し、米櫃事件の壮絶な8日間を極限の演技で描き切った韓国映画史に残る傑作。

### 第22代・正祖(イ・サン)『イ・サン』『赤い袖先』

米櫃で無念の死を遂げた思悼世子の息子として、即位時に「余は思悼世子の息子である」と言い放ったのが **第22代・正祖(チョンジョ / イ・サン)** です。

父を死に追いやった老論派の既得権層から幾度となく暗殺の危機に晒されながらも、王室図書館「奎章閣(キュジャンガク)」を拠点に実学を推進し、新たな商業都市「水原華城(スウォンファソン)」を築城するなど、朝鮮王朝の後期黄金期を築き上げました。

ドラマでは、孤独な王の苦悩と、生涯にわたり一途に愛した宮女ソン・ドクイム(宜嬪成氏)との純愛物語が世界中の視聴者の涙を誘っています。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 赤い袖先』(全17話 / U-NEXT独占見放題)
    ジュノ(2PM)×イ・セヨン主演。名君としての重責と宮女への激情的な愛の間で引き裂かれるイ・サンを圧倒的な演技力で描き、百想芸術大賞など各アワードを席巻した大傑作。(※詳しい配信状況や見どころは 『赤い袖先』配信視聴ガイド をご覧ください)
  • 『イ・サン』(全77話 / U-NEXT・Lemino・DMM TV等)
    イ・ソジン主演、巨匠イ・ビョンフン監督による正統派大河ドラマの金字塔。サンの幼少期の暗殺危機から即位後の大改革、ソンヨンとの愛までを壮大なスケールで描きます。
  • 『トキメキ☆成均館スキャンダル』(全20話 / U-NEXT・Lemino等)
    正祖の治世を舞台に、女人禁制の名門学府・成均館に男装して入学したヒロインと、イケメン儒生たちの青春と国家改革を描く大ヒット作。

### 第23代・純祖&第25代・哲宗『雲が描いた月明り』『哲仁王后』

名君・正祖が47歳の若さで急逝すると、10歳の **第23代・純祖(スンジョ)** が即位。王妃の実家である安東金氏などの外戚が政治の実権を牛耳る「勢道政治(セドチョンチ)」が始まり、王権は急速に形骸化していきました。

純祖の息子である **孝明世子(イ・ヨン)** は若くして代理執政を行い、外戚を抑えて王権を回復しようと奮闘しましたが、わずか21歳で夭折。この悲劇のプリンスをモデルにしたのが大ヒットドラマ『雲が描いた月明り』です。

さらに後継者が途絶えた王室は、江華島で文字も読めずに農業をしていた王族を連れてきて **第25代・哲宗(チョルジョン)** として即位させました。「江華坊ちゃん」と蔑まれ、お飾りとして操られていた哲宗の内面と、現代の男性シェフの魂が王妃に乗り移る奇想天外な設定を融合させたのが『哲仁王后』です。

この時代を描いたおすすめ代表作
  • 『雲が描いた月明り』(全18話 / U-NEXT・Lemino・DMM TV等)
    パク・ボゴム演じるツンデレ世子イ・ヨンと、キム・ユジョン演じる男装内官ラオンの胸キュン宮廷ロマンス。最高視聴率25.3%を記録した国民的ラブコメです。
  • 『哲仁王后〜俺がクイーン!?〜』(全20話 / U-NEXT・Lemino・DMM TV等)
    シン・ヘソン×キム・ジョンヒョン主演。おバカなふりをして裏で外戚打破を狙う哲宗と、中身が現代男性の王妃が繰り広げる爆笑フュージョン史劇。

## 【深掘り比較】同じ王様なのにこんなに違う!韓ドラ名作キャラクター対比コラム

韓国時代劇の醍醐味の一つは、 **「同じ実在の国王が、作品によって全く異なるキャラクターとして描かれる」** 点です。脚本の視点や主演俳優の個性によって、王様の印象が180度変わる代表的な3人の国王を比較してみましょう。

### 粛宗(スクチョン):『トンイ』の気さくな王 vs 『チャン・オクチョン』の冷徹な政治家

第19代・粛宗は、作品によって最もギャップが大きい王様の一人です。

粛宗キャラクター対比
  • 『トンイ』の粛宗(演:チ・ジニ)
    身分を隠して町へ出歩き、ドジを踏んでトンイに背中を踏み台にされるなど、お茶目で親しみやすい「理想の夫・父親」。民を慈しみ、トンイを一途に守り抜く温かい人間性が強調されています。
  • 『チャン・オクチョン』の粛宗(演:ユ・アイン)
    少年の頃から母や重臣たちに命を脅かされてきたため、誰も信じない冷徹な絶対君主。王権強化のためなら愛すら政治のカードとして利用するリアリズムと、その裏にある孤独と激情がスリリングに描かれます。

史実の粛宗は、三度の換局で容赦なく重臣たちを処刑した極めて冷徹な権力者でした。その意味では『チャン・オクチョン』のユ・アイン版の方が史実に近い政治的迫力を持っていますが、『トンイ』のチ・ジニ版の包容力も視聴者から絶大な支持を集めています。

### 英祖(ヨンジョ):『トンイ』の愛息クム vs 『ヘチ』の苦悩 vs 『赤い袖先』の威圧的祖父

第21代・英祖は、人生のどのステージを切り取るかによって全く異なる表情を見せます。

英祖キャラクター対比
  • 『トンイ』の延礽君・クム(演:イ・ヒョンソク)
    母トンイの教えを受け、幼くして天才的な頭脳と貧しい民への思いやりを持つ利発な神童。視聴者が思わず応援したくなる健気さの塊です。
  • 『ヘチ 王座への道』の延礽君(演:チョン・イル)
    賤民の血を引く王子として蔑まれ、自暴自棄になっていた青年が、不屈の意志で改革に立ち向かう「情熱的な若きヒーロー」。正義のために泥臭く戦う姿が描かれます。
  • 『赤い袖先』の英祖(演:イ・ドクファ)
    名君でありながら、息子を殺した狂気と認知症の進行に怯える「圧倒的な恐怖の支配者」。孫のサンを愛しながらも、一歩間違えれば処刑しかねない凄まじい威圧感で画面を支配します。

『トンイ』で無邪気に笑っていたクム少年が、『ヘチ』で傷だらけになりながら王座を掴み、晩年の『赤い袖先』であれほど威圧的で孤独な老人になってしまうという歴史のグラデーションは、通して見るからこそ味わえる鳥肌ものの体験です。

### 正祖(イ・サン):『イ・サン』の正統派名君 vs 『赤い袖先』の激情的な愛

第22代・正祖も、解釈によって作品のトーンが大きく変わる人物です。

正祖(イ・サン)キャラクター対比
  • 『イ・サン』の正祖(演:イ・ソジン)
    人格・知性・武勇のすべてを兼ね備えた「理想の完璧な名君」。民のために身を粉にして働き、ソンヨンへの愛も穏やかで包容力に満ちた正統派大河の主人公です。
  • 『赤い袖先』の正祖(演:ジュノ / 2PM)
    完璧主義で冷徹に見えながら、内面には父の死のトラウマと孤独、そしてドギムに対する激しい執着と情熱を秘めた「生身の傷ついた男」。王としての冷徹な仮面が、愛する女性の前で崩れ落ちる切なさが視聴者を虜にしました。

正統派の壮大な歴史ロマンを味わいたいならイ・ソジン版、王という宿命を背負った青年の孤独と狂おしい純愛に浸りたいならジュノ版がおすすめです。

## 初心者におすすめの「三代記」連続イッキ見ルート(『トンイ』→『ヘチ』→『赤い袖先』)

朝鮮王朝全27代の中で、韓国時代劇初心者の方に最も強くおすすめしたいのが、 **第19代・粛宗 → 第21代・英祖 → 第22代・正祖** へと繋がる「親子三代リレー鑑賞」です。

王室連動・親子三代リレーの視聴ステップ

【第1走者】『トンイ』(全60話)
 舞台:第19代・粛宗の時代
 見どころ:最下層出身のトンイが粛宗の愛を受け、後の英祖となる息子クムを守り育てる母と子の物語。
  ↓(クムが青年に成長し、王位継承の激闘へバトンタッチ!)
【第2走者】『ヘチ 王座への道』(全24話)
 舞台:第21代・英祖の青年期
 見どころ:トンイの息子・延礽君が、母の身分を理由にいじめられながらも正義と友情の力で即位する痛快サクセス。
  ↓(英祖の晩年と、その孫イ・サンの過酷な試練へバトンタッチ!)
【第3走者】『赤い袖先(全17話)
 舞台:第21代・英祖の晩年 〜 第22代・正祖の治世
 見どころ:老いた英祖の威圧に耐え抜いた孫イ・サンが、祖父を超えて真の名君となり、宮女ドギムを愛し抜く最高峰のロマンス。

この3作品を順番に見ることで、以下のような歴史の必然と感動が鮮やかに立ち上がってきます。

– 『トンイ』で母が必死に守り抜いた愛息クムの将来が『ヘチ』で結実する喜び
– 『ヘチ』で正義に燃えていたクムが、なぜ『赤い袖先』であれほど猜疑心に苦しむ老王になってしまったのかという歴史の切なさ
– 祖父(英祖)と孫(正祖)の葛藤の根底にある「思悼世子の悲劇」の重み

単体で見ても大傑作の3本ですが、 **「三代の命のリレー」として時系列順に鑑賞することで、1本の超大作映画を見終えたような圧倒的な感動** を体験できます。どの作品から見るか迷ったら、ぜひこの「三代記ルート」から挑戦してみてください。

## まとめ:時代劇は王様の歴史を知ると100倍面白くなる!

朝鮮王朝全27代の歴代国王と、それぞれの時代を彩る名作韓国ドラマについてご紹介してきました。最後に記事の要点を振り返りましょう。

この記事のまとめ
  • 朝鮮王朝は全27代(約500年間):建国からハングル創製、士禍・戦乱、英正祖の黄金期、近代の終焉まで激動のドラマが凝縮。
  • 同じ王様でも作品によって別人級の描かれ方:『トンイ』と『チャン・オクチョン』の粛宗、『イ・サン』と『赤い袖先』の正祖など比較が面白い!
  • 迷ったら「親子三代リレールート」が最強:『トンイ』→『ヘチ』→『赤い袖先』を順に見ることで歴史の壮大な因果関係が丸わかり!
  • 動画配信サービスはU-NEXTが最も充実:歴代王の登場ドラマの大半が見放題配信中。

時代劇を見る順番や年代順のおすすめ入門ルートは **[『韓国ドラマ時代劇のおすすめ見る順番』](https://hajimete-kandora.com/kdrama-jidaigeki-timeline/)** をご覧ください。また、新羅時代のエリート美男子たちの青春を描いた **[『花郎〈ファラン〉』配信視聴ガイド](https://hajimete-kandora.com/hwarang-kandora-watch/)** や、正祖の純愛を描く名作 **[『赤い袖先』配信視聴ガイド](https://hajimete-kandora.com/sodesaki-kandora-watch/)** もあわせてチェックして、韓国時代劇の奥深い世界を存分にお楽しみください!

この記事を書いた人
整(ととのう)

韓国ドラマ特化メディア はじめての韓ドラ 管理人。「初めての作品選びで迷ってほしくない」という想いからサイトを運営。

単なるあらすじ紹介にとどまらず、初心者向けおすすめガイド、作品の「見る順番」、オリジナル相関図、聖地巡りに役立つロケ地情報まで、読者目線でわかりやすく解説しています。あなたの「次にハマる1本」が見つかる情報をお届けします。

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